普段生活していて電気を使いすぎたときに『バチンッ!』とブレーカーが落ちてしまったことはないでしょうか?
電化製品を使いすぎたり雷の影響でたまにある悩みですが、ポイントさえ押さえれば安全な対処ができるようになります。
今回はブレーカーそれぞれのスイッチの意味や、消費電力の大きい家電を紹介します。
ブレーカーを落とした時の対処に悩んでいる人はぜひ読んでみてください。
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それでは解説します。
去年、第二種電気工事士に合格したので電気にも詳しくなりました。
ブレーカーとは?
まずブレーカーとは、家庭に設置されている分電盤の中にあるスイッチがついた黒い装置のことです。この黒い装置、一つひとつをブレーカーと呼びますが、それぞれに役割があります。
特徴を説明しますので、下記の図をご覧ください。
アンペアブレーカー(サービスブレーカー)
アンペアブレーカーは、住宅内に流れる電気の総量を管理する役割を持ったブレーカーです。
総量は電気事業者との契約により決まります。
ブレーカーに「30A(アンペア)」「40A」などアンペア数が記載されてます。
そのアンペア以上の電気を一度に流すとブレーカーが落ち、住宅すべての電気が使えなくなります。
一般的に、分電盤の左側に配置されてます。
我が家の分電盤は、アンペアブレーカーと漏電ブレーカーが一体のタイプでした。
漏電ブレーカー
漏電ブレーカーは、電気回路内に漏電を検知すると電気の流れを遮断するブレーカーです。
配線や家電が漏電しているとこのブレーカーが落ち、住宅すべての電気が使えなくなります。
一般的に、分電盤の中央に配置されてます。
安全ブレーカー
安全ブレーカーは住宅内の各部屋・場所へ電気の供給をコントロールするためのブレーカーです。
同じ形のスイッチが複数並んでます。
1回路は10A~30Aまであり、大体20Aが多いです。
各部屋・場所でショートが起きたり、一定以上の電流量が流れると個別ブレーカーが落ち、その部屋・場所の電気が使えなくなります。
一般的に、分電盤の右側に配置されてます。
ブレーカーが落ちた時の復旧方法
アンペアブレーカーが落ちる原因と復旧方法
アンペアブレーカーが落ちた場合、電気の使いすぎが多い原因です。
契約アンペア数以上の電気を一度に使用すると落ちますので、消費電力の大きな電化製品を同時に使用してないか確認しましょう。
冷蔵庫など常時使用してるもの以外のスイッチを、一旦切るか電源プラグをコンセントから抜きブレーカーを『入』にしてください。
これでほとんどの場合は解決すると思います。
スイッチを切らずにブレーカーを『入』にした場合、おそらくブレーカーが落ちます。
必ず消費電力の大きな電化製品のスイッチを切りましょう。
漏電ブレーカーが落ちる原因と復旧方法
漏電ブレーカーが落ちた場合、漏電が原因です。
どこかの電気回線で漏電が起きてると考えましょう。
漏電は感電や火災などの重大な事故につながる可能性があります。
すぐに電気事業者や電気工事会社、不動産管理会社などに連絡して点検・修理を依頼しましょう。
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また、どうしても直ぐに連絡できない等の場合は下記を試してみてください。
※この操作は自己責任のもとで行ってください。
- 漏電ブレーカーが落ちていたら、アンペアブレーカーと安全ブレーカーすべてのスイッチを『切』にします。
- 次に、アンペアブレーカーと漏電ブレーカーのスイッチを『入』にします。
- そのあと、安全ブレーカーのスイッチを一つずつ『入』にします。
あるブレーカーのスイッチを『入』にした瞬間に、漏電ブレーカーが落ちます。
このブレーカーの回路内で漏電が発生していると考えられます。 - 漏電ブレーカーが落ちたら、再度【1】【2】の操作を行い、【3】で落ちた安全ブレーカー以外のスイッチを『入』にします。これで電気が使えるようになると思います。
何度もしつこいですが、漏電ブレーカーが落ちたら、すぐに電気事業者・電気工事会社・不動産管理会社などに連絡して点検・修理を依頼してください!!
安全ブレーカーが落ちる原因と復旧方法
安全ブレーカーが落ち場合、そのブレーカーが対応している部屋・場所での電気の使いすぎが多い原因です。
安全ブレーカーの復旧方法は、基本的にアンペアブレーカーと同じです。
ブレーカーの落ちた部屋・場所で使っていた電化製品などのスイッチを、一旦切るか電源プラグをコンセントから抜き、ブレーカーを『入』にしてください。
ブレーカーを落とさないようにする方法
夜中にブレーカーが落ちると、部屋の中が真っ暗になり復旧にとても面倒です。
電子レンジ・エアコン・洗濯機・ドライヤー・掃除機など消費電力の大きな電化製品を同時に使用しない。
など、日ごろから正しい電気の使い方を心掛けましょう。消費電力の大きい家電は下記の物があります。
- 電子レンジ:15A
- オーブン・卓上IHクッキングヒーター:14A
- 洗濯乾燥機:14A
- エアコン:12A~6A
- 浴室乾燥機:12A
- ドライヤー:12A
- アイロン:12A
- 電気ケトル・掃除機:10A
- 電気カーペット:8A
- こたつ:5A
- 冷蔵庫:2.5A
- テレビ:2A
最後に
電気の使い方を気を付けても、アンペアブレーカーや安全ブレーカーが落ちる方もいらっしゃるかと思います。
そんな時は、契約内容の変更を検討してみてください。
家族が増えたり、ライフスタイルが変わると消費電力も増えます。
私はDIYで電動工具を使用してブレーカーを落としてしまった事が過去にあります。
その経験を活かして、今回の記事にしました。
今回の投稿が、みなさんのDIYで参考になれば幸いです
☆ブレーカーを触るのが心配な方は、絶縁手袋を使用しましょう。